東京・さいたま〜仙台線夜行便に乗って 仙台⇒新宿・ヒルトン東京

東京・さいたま〜仙台線といえば、日本中央バスが2005年3月から運行開始した路線でした。
当時はまだ仙台で日本中央バスと言っても、殆ど知っている人がいない時代・・・。
インターネットの掲示板でも知名度が低い仙台でどうPRするのかと、いろいろと書き込まれていたもの
です。
しかし、今の日本中央バスは違っていました!
開業から丸2年を迎える直前に、久しぶりに日本中央バスに乗車してみました。
メジャーになった日本中央バスの東京・さいたま〜仙台線、それを今回の乗車で実感できたのでした。
私が乗ったのは平成19年2月のとある日の土曜日。
ここ1年ほどで仙台〜東京を結ぶ高速バス路線は増えてきました。
増えてきたのは高速バスだけではありません。
旅行会社が主催するツアーバスが台頭してきたのです。
しかも、仙台は関西に次ぐ大激戦地区となってしまいました・・・。
とても、東京・さいたま〜仙台線が開業した当時とは、周囲の状況も一変してしまいました。
高速バス対ツアーバスが激戦する中で、仙台で無名といわれ続けていた日本中央バスは、どうなった
のでしょうか?
今回はその様子を確かめに約2年ぶりに日本中央バスの高速バスに乗車してみました。

23:20頃に仙台駅44番乗り場へ到着したのは、東京営業所所属のエアロバス3列シート車です。
開業当初に乗った車両もエアロバス3列シート車でしたので、今でも専用的に使われている車両は
変わっていないようです。
バスの到着とともに乗車改札が始まりました。
大きな手荷物を持っている人は、各々トランクで待っている運転手に荷物を手渡して預かってもら
っていましたが、私は預けるほどの大きな荷物を所持していないため、そのまま車内に乗り込みます。
それにしても驚いたのが乗客の数です。
乗車口に並んで待つ人がいるのですから、驚きです!
過去にも日本中央バスに乗ったことは何回もありますが、乗車口に列を作っている光景は一度も見た
記憶がありません。
日本中央バスは、いつも空いている・・・これが今までの常識でした。
しかも、仙台発なら格安のツアーバスが仙台駅東口からたくさん運行されています。
それなのにこれほどの乗客がいるとは・・・。
まさに驚きとしか言いようがありません。

全員が乗車したところで発車時刻も過ぎていたため、バスはすぐに発車となりました。
乗車後、すぐに運転手から挨拶がありました。
ドライバーの名前を名乗り、到着予定時刻と休憩場所の案内をマイクで丁寧に説明します。
ずいぶんと応対が良く、好印象を持ちました。
こうした対応が高速バスの良さであり、なかなかツアーバスではお目にかかれないものかもしれません。
運転手の説明で面白い内容がありました。
どうやら昨夜の東京発仙台行きでは、到着時間が定刻より4時間遅れだったそうです。
東京発仙台行きの運行時刻は、
市ヶ谷発22:40→仙台着5:30ということですので、4時間遅れだと9:30頃に到着したことになります。
いつもこれほど遅れることはないこと、今朝の仙台着に乗っていた方には大変ご迷惑をおかけしました
と丁寧にお詫びしていました。
それにしても、こういう案内をするというのも珍しいものです。

一般道を抜け仙台宮城インターから東北自動車道に入ります。
窓側のカーテンは発車時から全て閉められており、また前方にも仕切りカーテンが閉められているため、
今夜は安眠できそうです。
仙台を出てしばらくメールしたりしてましたが、車内も消灯されたため、私もすぐに眠りにつきました。
深夜1:30に安達太良SAで最初の休憩を取ります。
いつもと同じようにホワイトボードに発車時刻が書いてありますので、安心して外に出ることができます。
日本中央バスはSAでも外で休憩することができる点が気に入っています。
他社の高速バスの場合は外で休憩できないものもありますので、このようなサービスは今後も継続して
欲しいと思います。

最初の降車地、館林バスセンターに到着したのは4:02でしたので、ほぼ定刻に到着したことになります。
驚いたのは、ここで2人降車したことです。まさか館林で降車する人がいるとは・・・。
さいたま新都心駅に到着したのは4:45頃でしたが、ここでもまた衝撃が!
なんと満席だった乗客が私ともう一人だけを残して全員降車してしまったのでした。
ここで思い出しました!
仙台発のツアーバスも、高速バスも埼玉県内で降車できるのは、唯一日本中央バスだけだと思います。
つまり、東京・さいたま〜仙台線は東京都内よりも埼玉県内での利用者の方が圧倒的に多いようです。
新宿・東京ヒルトンには5:50に到着しました。ここで降車したのは、私ともう一人の女性だけ・・・。
今でも新宿や東京での知名度は低いままのようです。
これからも頑張って欲しいものです。
仙台駅東口44番乗り場に停車中のエアロバス
行先表示は「さいたま・東京」
満席となった車内、以前より知名度も向上!
早朝の新宿・ヒルトン東京へ到着。降車は2人だけ

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